【第3話】がむしゃらに働き続け「許されない私」をつぐない続けるハードワーク時代。

りんのSTORY第3話です。

そんなわけで最悪だった中学をやっと卒業し
男がいない最高に充実した女子高ライフへ。

同年代の男子の子供っぽさに辟易していた私は、
精神年齢が高めの「女子だけの世界」の居心地の良さを満喫。

1年と2年は、ガリ勉(笑)。
5教科だけでなく家庭科も音楽もすべてに全力投球。
いろんなことを吸収するのが本当に楽しい充実した時期でした。

成績優秀?で「優待生」になり(笑)、学費全額免除。
この頃もまだ「うちは貧乏だ」と思っていたので
母を喜ばせることができたことに心から安堵したのを覚えています。

そして!2年生の終わり頃、
人生初の彼氏ができます( *´艸`)
(ビジュアル最高な彼でした♡笑)

まじめな両親に反抗する気持ちもあり
心配と怒りに満ちた両親を尻目に
初めての味をいろいろ覚えました( *´艸`)

卒業後は東京の大学へ。
華の大学生活!!

秋田の田舎から東京にでて
まじめな抑圧家庭から自由になり
思考レベルの高い世界はとても刺激にみち
大学の男子はみんな都会のシティボーイで笑
(シティボーイってwww)

18年間抑圧されていた「うちは貧乏だから
ほしいものも買えないしやりたいこともできない」

の部分に大きな反動がきて、
親からの仕送りもバイト代も
買い物や遊びでお金をじゃんじゃん使いまくった。

仕送りを使い切ると母が10万円ずつ振り込んでくれるのです。
(姉には月5万だけだったらしい)

そんなに申し訳ないとも思わず
「なんだうち結構お金あるんじゃん」
と認識を改めたくらいで笑

※いやー抑圧はよくないです(笑)。
あとでものすごい反動きます。噴出します。

でもわかってた。
なぜ母が私にだけ無限に仕送りを送っていたのか。

母は私を信用していなかったのです。
小さいころにガリガリくんを盗んだ私を。
東京という母の目の届かないところにいる私に対して
「お金はあるから、どうか悪いことしないで」
という思いがあったことを。(たぶん)

だから私も
「あの小さい頃の私はまだ許されていない」
「私は大きくなっても信用されていない」

という悲しみとやさぐれた思いがあり
悪びれもせずじゃんじゃんお金を
使ってやった。

大学のとき東京で今の旦那と出会います。
群馬出身の旦那、卒業後は地元に帰るというので
私も群馬に就職を決めて、ついていきました。

群馬で高校の英語教員になり、
贖罪のハードワーク時代へ突入。

平日は夜12時まで準備、予習、採点。
土曜日も夕方まで特別授業。
日曜日はひたすら寝てる。
休日でもかかってくる電話。

結婚を機に退職。
「将来は自営業で食っていこう!」
と考え社会保険労務士という資格を目指します。
ここでも「人生見返す」という強い思いで
7カ月くらい勉強して社労士合格。

でも社労士として希望にあふれ意気揚々と就職した先では、
朝7時から役員会議、
夜0時近くまで仕事という教員時代に輪をかけたハードワークが待っていました。

20代も30代もお給料はたくさんもらえた。
同年代女性の平均の2倍はもらっていたと思う。

でも常に大きなストレスを抱えていました。

これでもかと自分にムチを打ち
ただただどこまでもがむしゃらに走り続け
「できる」人間にならなければならない、
これが働くということなんだ、
これがお金をもらうということなんだ、
認められ、評価され、尊敬され、
立派だねと言われなければならない、

なぜなら
なぜなら
なぜなら

そうすれば
中学のあいつらを
見返せるはず

そうすれば
母は罪人の私を
許してくれるはず

強くたくましく生きているようで
心の奥ではいつも泣き叫び、自分を罰し続け、

がむしゃらに働くことで
「許されない私」をつぐない続け

許されようとするならば
みずからまた人生を暗転させ

がんばっても
がんばっても
がんばっても

私が私を許さないかぎり
永遠に終わらない
そんなたった1人のレースを
私は20年近く戦っていたのでした。

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