【第1話】「私は罪人」まじめな両親に抑圧される末っ子りんのの幼少期

りんのSTORYを書いていきます。
7話完結。どうぞお付き合いください♪

秋田県の小さな村で生まれ
父が大学教授
母が元教員の専業主婦という家庭で
3人姉妹の末っ子として育った私。

家庭内はそれはそれは真面目な空気で
自由に好き勝手やりたい私の性格とはまったく合わず
幼稚園の頃から息が詰まるような思いをしていました。

あれがほしい、これがしたい、と母に言っても
「うちはお金がないから・・」と悲しく苦笑いされ
いろんなことを勝手にあきらめてきました。

うちは貧乏なんだ
と高校生まで思い込んでいたし
貧乏なんだから家計を助けよう
と子供なりに工夫したり努力してた。

本来は自由に突き進みたい性格の私は
幼少期からすでに抑圧されたものが
「いたずら」という形で噴出。

大人からみたら大したいたずらじゃないけど
幼少の私の気持ちは罪悪感背徳感
いろいろ隠れてやってました。
(でもたぶん誰かに見られてるw)

隣家の手作りの表札を
何度も何度も取ってはどぶに捨てたり
(高橋さんごめんなさい)

横断歩道にある自分の背丈ほどの人形を
力いっぱい押して倒して何度もどぶに落としたり
(地域のみなさまごめんなさい)

日曜日の学校の敷地に入って
ひよこを飼育小屋から放して行方不明にさせたり
(飼育委員さんごめんなさい)

スーパーからガリガリ君を万引きしたり。

すべてが罪悪感まみれ。

決して軽い気持ちではなく
幼いながら罪の意識を感じながらやっていたし

同時に、抑圧された自分を
噴出できたような爽快感も感じていました。

犯罪ってこうやって起こるのだよね。
犯罪に至る心理状態ちょっとわかるもの。

そして小1のときのガリガリ君事件で
私のその後の人生の「パターン」を決定づける
あるビリーフ(思い込み)ができあがったのです。

スーパー前でガリガリ君を食べる私を
近所のお母さんが見て、私の母に話し、
「うちの子にはお金を渡していないのにそれはおかしい」と気づいた母。

学校から帰宅した私に
「そこに座りなさい。」

いつになく緊張した空気と
向かい合った母の、こわばった顔。

そして私は白状することになったのです。
母はスーパーに謝罪にいきました。

真面目で東京育ちでプライドが高い母が
小さな村でどんな気持ちで謝罪に行ったのだろう。

私はとんでもないことをしたんだ。

向かい合った母のこわばった表情に、小1の私は、
初めて罪の深さを自覚したのを覚えています。

大学生になっても
母に信じてもらえていないことは
母の言葉の端々で感じていたし

母のこわばった顔が
40歳をすぎても忘れられずにいた私。

そんな私が自分に対して
無意識に持ち続けたビリーフ(思い込み)は

「私は罪人」

というものでした。

だから大人になってからも
人生がうまくいき始めると
罪悪感をもつような出来事を自ら起こし

無意識に人生がうまくいかないように
自分を追い込んでいたのでした。

だって私は
罪人だから。

罪人なんだから
人生がうまくいくのは
おかしいのです。

人生がうまくいってしまったら
潜在意識にあるビリーフと違うから

心のどこかで
違和感と居心地の悪さを感じ

無意識にビリーフに合わせて
自分を下方修正するのです。

だからねーー
みんなーーー

同じパターンをくりかえすという人はーーー
無意識にある苦しいビリーフを
捨てたほうがいいよーーー(笑)

無意識に
そこに合わせたキャストをそろえ
そこに合わせた出来事を起こし
そこに合わせた自分でい続けようとするのです。

※私は40歳の時セラピーを受けて
自分のビリーフに気づきました。

「私は大切にされる」とか
「私はかわいい」とか
「私は優秀」とか
ポジティブなビリーフをもっていれば
そこに合わせた出来事も引き寄せる。

もちろん人生に起こることは
いくつかのビリーフが掛け合わされたり
またそれ以外の要因も複合的に合わさっているけど
ビリーフは無自覚なだけに影響力大きいです。

「自分がすべて引き寄せている」
というのはつまりこういうことだから。

ビリーフは外そうとがんばらなくても
自覚するだけでもいい。

私は今
「私にはそういう思い込みがある(あった)」
と自覚しているので

たぶんこれからは
人生がうまくいっているときに
わざわざ罪人にはならないのだと思います。

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